汗の基礎知識

汗の3要因について知ろう。温熱・精神・味覚

一口に汗と言いましても、それぞれ要因があるのです。本日はそのことについて簡単に見ていきます。発汗要因を分解して理解することで、汗の捉え方も変わってきます。

ドクターK

いきなり質問だけど、散男くんはどんな時に汗をかくかな?

阿瀬散男

やっぱり夏のムシムシした暑い日にドっと出るイメージが強いです。あとはプレゼン前の緊張したときとかかな。

ドクターK

そうだね。それぞれの汗のかきかたはその性質によるものなんだよ。

阿瀬散男

汗は汗なんじゃないんですか!?それぞれの性質について教えてください。

汗の3要因

温熱性発汗

代表的なものはこの温熱性発汗と呼ばれるものです。

これは私たちが日常経験する、暑いときや運動をしたときなど、体温調節のためにカラダ全体からかく汗です。

ドクターK

体温調節については前回の「なぜヒトは汗をかくのか」でやりましたね。

なぜヒトは汗をかくのか。発汗は全く合理的な理由で起きていた。ヒトは何故発汗をするようになったのだろうか。汗はヒトにとってどういう意味を持つのか。...

もう少し詳しく説明すると、汗腺には交感神経がつながっており脳のコントロールセンター(体温調節中枢)からの信号で刺激されます。身体のあちらこちらに張り巡らされた温度センサーから体温上昇の情報を受け取ると、脳の体温調節中枢は汗腺に送る信号を増やして汗の量を増やします。この一連の仕組みによって体温は一定に維持されるのです。

ドクターK

このように無意識に働く神経系のことを自律神経と呼びます☝

精神性発汗

ドクターK

散男くんはさっき、「プレゼン前の緊張」でも汗をかくと言っていたよね?これは夏冬問わず起こる現象だよね。

阿瀬散男

言われてみればそうですね。この場合の汗は先ほどの温熱性発汗とは別要因だと考えられますね。

この散男くんのように、人前に出て緊張したり、何かストレスにさらされた際に汗をかくことは多くの人が経験したことがあると思います。このような場合に出る汗のことを精神性発汗と言います。

よく切迫した場面で「手に汗握る」展開などと言いますがまさに、この精神性発汗のことを意味します。

この精神性発汗は主に手のひらや足の裏、わきの下などの局部に生じます。

味覚性発汗

阿瀬散男

そういえば先日蒙古タンメンを食べたときも汗が止まらなかったよ。これは辛い物を食べて体温が上昇したから温熱性発汗なのでしょうか?

ドクターK

良い質問だね。実は辛い物や酸っぱいものを食べたときに出る汗は温熱性発汗とは区別して、味覚性発汗といわれているんだよ。

香辛料が聞いた食べ物を食べるときに鼻や額にかく汗のことを味覚性発汗と言います。確かに散男くんの言うように、辛い物を食べる⇒体温が上昇する⇒汗が出ると考えれば温熱性発汗の一種と考えても差し支えなそうですが、辛い物などを食べた際に出る汗は顔や首など局所的であることから温熱性発汗とは区別して考えられています。

この汗は、食べ物を食べ終えるとすぐにスッと引くのも特徴です。

ただし、辛い物を食べて汗をかいてそれがストレスとなって精神性発汗を促すこともあるようです。

まとめ

阿瀬散男

汗の要因には3種類あることが今日はわかりました。自分が汗をかいた際に例えば、「あ、今緊張して手が濡れてきた。精神性発汗だな。」と理解するだけで汗に対して余裕が生まれそうな気がしてきました。正確な名前がある生理現象であると理解するだけでも今後何かあっても自信をもって対応できそうです。

ドクターK

今日はそれで充分!もっと専門的な話になると複雑だから今日はここでやめておこう。しかし素晴らしいコメントをありがとう。普段汗が気になる人は、汗について理解することで自分の生活を住みやすく改善することにもつながるよ。