汗の基礎知識

なぜヒトは汗をかくのか。発汗は全く合理的な理由で起きていた。

人はなぜ汗をかくのか疑問に思ったことがある人は多いのではないでしょうか。汗をかくことは身近すぎて(あたりまえすぎて)そう感じたこともない人も多いでしょうか。

本記事はKao様(花王株式会社)の「汗の基礎知識 – 汗は何のためにあるのか」より大きく引用をしております。

阿瀬散男

先生、何故人は汗をかくのでしょうか。汗をかくことにはメリットもデメリットも感じられますがいかがでしょうか?

ドクターK

結論から言うと、「体温調節のため」だよ。

阿瀬散男

体温調節?もう少し詳しく教えてほしいな。

ドクターK

大前提として「脳は熱にものすごく弱い」器官であることを頭に置いておいてね。この前提に立つと理解がしやすくなるよ。まずは汗の歴史を少し見てみよう。

ヒトは進化の過程で発汗機能を手に入れた

汗をかく機能がカラダに備わったのはサルから人に進化する過程のことです。人の祖先は食物のために大地を長時間歩きまわったり、狩りに出かけるようになりました。

運動量の増加に伴い、体温も上がるわけですが、特に熱に弱い脳をはじめカラダの組織が持たなくなります。

ドクターK

そこで他の動物よりも効率的に熱を下げる仕組みが必要になり、「発汗」という仕組みが発達したのです。

ドクターK

ちなみに人間がマラソンを2~3時間走ることができるのも発汗のおかげなんだよ。発汗の機能が無ければ体温は下がらず数十分で脳をはじめカラダの組織がダメになる。

阿瀬散男

ヒトが汗をかくようになったのには生存において合理的な理由があったわけですね。

阿瀬散男

他の動物は汗をかかないのでしょうか?

ドクターK

暑いときに運動をして汗をかくのはヒトやウマくらいだと言われているよ。

他の動物の体温調節方法は?

発汗の仕組みが備わっているのはヒトやウマくらいだと言われています。ほかの動物はどうしているかというと、例えば犬の場合よく舌を出してハアハアしている場面が思い浮かぶと思います。あれは舌から水分を蒸発させて体温調節を行っているのです。ただしあれだけでは体温調節にとって不十分なので犬が走り続けるのはせいぜい15分が限界です。

また、豚の場合地面に背中を付けてゴロゴロしている光景を見るともいます。あれは怠けているわけではなく、冷えた地面に背中を付けることで体温調節を行っているのです。

こうして発汗機能が十分に備わっていない動物は、それぞれの方法で体温調節を行っています。

まとめ

ヒトは体温を調節するために発汗機能を手に入れました。これは人類の進化にとっては非常に大きな出来事だったのです。

汗をかくことで体温調節をし、人は長時間運動することが可能になります。また、体温を一定に保つという意味では適度な発汗は熱中症を予防してくれます。

阿瀬散男

汗についてはネガティブなイメージが多かったですが、適度な発汗は必要不可欠なんですね!

ドクターK

その通り。ただし異常な汗のかきすぎには問題があるんだ。そのことについてはまた今度取り上げよう。